美しいベーゼンドルファー
2019/06/08
今日は朝からピアノ発表会の調律。
津市河芸町にある河芸町民の森ホール。ピアノはなんとベーゼンドルファーインペリアルです。
写真で見て頂いても感じていただけるかもしれませんが、とても綺麗で優雅なピアノです。
フレームの美しいフォルムとその鮮やかな色!
それに加えてスタインウェイなどと比べておそらく半分以下の厚みの親板ややはり薄い天屋根がピアノの繊細さをより引き立てています。
私は思います。このように、他のピアノに迎合せず、自分たちの独自のピアノ創りの精神を貫くというのは、ある意味大変なことだと思いますけど、それでも曲げずに作り続けていることに、尊敬の念を感じずにはいられません。
音楽は、文化は、こういった多様性に支えられて発展し、豊かになっていくものだと思います。だから、私達も、人と違う独自のものを頑張って貫いている人たちやその物に、もっともっと関心と尊敬の念を持たなくてはいけないなと思います。
ベーゼンドルファーの美しいフレームを見て、そんなことを思いました。
ヤマハアップライトピアノU3H
2019/06/07
昭和54年製ヤマハU3H整備完了。伊勢市のお客様ご購入のものです。
納品は今月下旬。外装の状態も非常にいいですが、音も素晴らしく良くなりました。
U3Hいいピアノです。
刃物研ぎ
2019/05/26
国際ピアノ製造調律師協会浜松大会2日目の今日は、我が中部支部のブースで展示している、刃物で有名な岐阜県関市の刃物の、研ぎの実演を研ぎ師さんに披露ししてもらいました。刃物は我々調律師にとって、なくてはならない道具の一つでもあり、ノミ、切り出しナイフ、ハサミなど、関心も高く、結構飛ぶように売れました。
その研ぎ師さんに、刃物の研ぎ方の基本をしっかり教わりました。今大会で一番良かったセミナーだったかも、です。(笑)
大事なことは二つ。その一は、砥石を空気の泡が出なくなるまでしっかり水に浸けて、あと研ぎだしたら水をつけない。つけても2.3滴くらい。砥石の研ぎ汁が勝手に研いでくれるから。その二は、角度を決めて、刃のない背側に向かうときに力を入れて研ぐ。そして「返り」を出す、とのことで、説明書にはよく書いてあることだけど、実際目の前で実演しながら説明を受けたら、非常によく理解出来ました。また料理が美味しくできるかも、です。
楽しみです。
ジャン・チャクムル
2019/05/25
今日と明日は浜松で国際ピアノ製造調律師協会の世界大会があり、委員を兼ねて浜松に来ています。
技術セミナーや各社ピアノの展示解説などに加えて、今日は浜松ピアノコンクール優勝者のジャン・チャクムルのコンサートもありました。
そして今は海外の調律師協会の人も交えてウェルカムパーティー。
人が多くてちょっと部屋の外に出たらなんとジャンが。ツーショットと少しだけお話させてもらいました。
なんか、若くて、かっこよくって、おまけに人柄もすごく良さそうで、素直そうで、みたいな。演奏も、みずみずしい、爽やかな、とても良かったです。
使用ピアノのSigeru Kawaiもつややかないい音でした。KAWAI、やりますなぁ、という感じです。
パーティ会場から帰るジャンをエスカーレーターで見かけました。なんと、楽譜見ながら帰っていってました。
一流になる人は普段の努力(習慣)が根底にあるのですね。
IAPBT浜松大会
2019/05/24
いよいよ明日から2日間の日程で、国際ピアノ製造技術者協会世界大会(IAPBT浜松大会)が浜松のアクトシティで行われます。
私も委員の一人として今日から準備のため浜松に来ております。
私共中部支部の出し物「刃物」です。岐阜県関市の刃物製造者とタイアップして、研ぎの実演や調律修理に使用する、そして欠かせない、刃物の即売会も行われます。他にも、手作り工具(しかも素晴らしい!)の展示販売や、例のグランフィールの展示やら、興味がつきません。
また、明日25日には、浜松ピアノコンクール優勝者のジャン・チャクムルさんのコンサートもあります。
他には調律師ならではのいろんな技術セミナーやら世界のピアノメーカーの展示やら技術者にとっては興味満載の催しが盛りだくさんで、とても全部見きれないのが残念です。
2年に1回の世界大会、日本では確か20年ぶりだったような、貴重な機会です。