サイバーチューナー研修会
2019/08/03
昨日は朝から調律師仲間8人ほどが、仲間の一人である釜井孝輝さん所有のピアノフォーラム伊賀に集まって調律の勉強会を行ないました。
理想的?な調律を視覚的に示してくれるというサイバーチューナーなるものを実際どんなものか見てみようという企画です。
とは言うものの、現実はまあ、そんなに興味あるわけでもなく、要はそれを肴に仲間で楽しくやろう、みたいな部分が大きいのですが。
でも実際はそれでもしっかり研修をして、あとはそれぞれの工具を見せあいっこしたり、けっこういろんな情報交換で有意義な時間を過ごしました。
なによりも、こうやって同業者が仲良く集って楽しめる間柄を築けているというのが、とても嬉しいことだし、また価値のあることだと思っています。
仲間は大事にしなくちゃ、ですよね。
そうそう、サイバーチューナーに関しては、まあ、耳で合わしたほうが早いし綺麗、だよね、というのが大方の意見でした。予想通りといえば予想通りでした。もちろん見るべきところはありましたし、それなりに使えるシーンもあるとは思いますが。
綺麗に調律をするというのは、奥深いものです。
ベビーグランドピアノ ニーンドルフ
2019/08/01
昨日は、昔ご夫婦で合唱団「うたおに」のメンバーだった、伊勢市の野中よう子さんの家に調律に行ってきました。
彼女は伊勢市二見町で”♪music room カノン”という音楽教室を主催しており、持っているピアノがもう20年近くも前に購入していただいたドイツ製ベビーグランドNiendorf(ニーンドルフ)145ch。その名の通り奥行き145cmの非常に小さな、かわいい、素敵なデザインのピアノです。
このピアノ見た目も素敵なのですが、その音がまたほんとにかわいい、落ち着いた、なんとも言えないいい音が出るのです。
弾くと、(ちょっと陳腐な言い方しかできないのですが)まるでピアノが何かを語りかけてくるような、そして自分の心の奥にまで深く入り込んでくるような…、言葉ではうまく表現できませんが、でも実際その音が、その教室の生徒さんに与える影響はたいへん大きなものがあるそうなのです。
昨日も調律にお伺いし、その時に彼女に聞いた話なのですが、2年前に中学生になったので一旦辞めた男の子が、最近、「やっぱりピアノがどうしても習いたい」と言って戻ってきたそうなんです。そしてその子、このピアノの前に座って弾き始めたら、なんと涙ぐんでいたそうなんです。
僕もその話を聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。ちょっと恥ずかしかったですが。
でもその彼が弾いた、その時に出てきたピアノの音、その音が、彼の心の奥になにか届いて、何か感情を刺激した、だとしたら、いやきっとそうだと僕は、そしてよう子さんも思ってるのですが、だとしたらこのピアノを提供させていただいた僕もとても嬉しいし、きっと彼女もこのピアノを所有する喜びや満足感を感じてもらってるのだろうと思うのです。
一人の将来のある若い男の子の心を揺さぶるピアノの音、調律師としては手前ミソかもしれませんが、そんな音を提供できていることに非常に満足感と幸福感と、そして誇りさえ感じることができた、そんな出来事でした。
くん製用陶器なべ
2019/07/21
私の趣味の一つに料理があります。
で、こんなもの買いました。
スモークポット。燻製(くんせい)用の陶器製鍋です。
前から燻製やってみたくて、いろいろ試行錯誤だけはしていたのですが、これなら手軽にできそうと、購入しました。
昨日製品が届き、早速カマンベールチーズをスモークしてみました。
桜チップを軽くひとつかみ入れて火を点け約7分。火を止めて3分そのまま。で、出来上がり。
とっても簡単でした。あっけないくらい。
味のほうは、まあ、まあ、ですか。(笑)
あ、カマンベールチーズはとても美味しかったですよ。スモークの効果はというと、今回はちょっと期待しすぎたかもしれません。
桜チップが数年前に買ったやつで、香りが抜けてた?か、もうちょっと時間かけたほうがよかったか、スモークしたあと、2時間位で食べたけど、もうちょっと時間おいたほうがよかったか。
また試行錯誤してみます。
ただ、手軽にできるという点では二重丸を付けたい製品でした。
スモークポットCoroという商品です。
12歳のハローワーク
2019/07/13
私共一般社団法人日本ピアノ調律師協会では、「12歳のハローワーク」という講演を主に小学6年生対象で、各学校にお邪魔して実施しております。
内容は、ピアノの歴史やピアノの構造のお話、そしてピアノ調律師の仕事の紹介、またそれらを通して、職業を選ぶ、あるいは働くとはどういう意味があり、どういう考え、基準で職業を選べばいいかといったようなことを、子供さんたちに話をさせていただいております。
私は協会中部支部の事業部の仕事をさせて頂いており、この中部地区で年数回のこの行事を実施するお手伝いをしております。
昨日も、鈴鹿市立鈴西小学校で40数名の6年生を対象にこの行事を行ってきました。
講師は私と、あと私の所属する合唱団「うたおに」のピアニストでもある桂富佐さんにも来て頂き、ピアノ演奏も間に入れながらおよそ一時間半の講義をしてきました。
一番子どもたちに言いたいことは、ピアノ調律師の仕事の紹介もさることながら、できるなら自分の好きなこと、得意なことを職業にすること、でももしそうでない職業を選んでしまった場合は、考え方を工夫してその選んでしまった職業を好きになる努力をする、そうして、自分の職業を通して、周りの役に立つ、周りを幸せにすることを目指しておれば、必ずあなたの人生は幸せに、豊かになります、ということを一番に伝えたくて、昨日も話をさせていただいたのですが、なかなか伝えるのは難しく、うまくいく時もあるけどそうでないことも多く、昨日も反省しきりで帰ってきました。
でも、子どもたちにそんな自分の経験を通して感じていることを話すことはとても楽しいことだし、逆に子どもたちから元気をもらうし、立場上私が講師で行かせていただくことが多いのですが、それはとても幸せなことだと思っています。
この講演は基本的に無料です。
小学校関係者の方でご興味がありましたら、私に直接かあるいは私共協会員にお声がけください。
写真は子どもたちの前での桂先生の演奏と、講演前にピアノの調律をする自分です。
グランフィール(ディアパソン125M)
2019/07/12
1週間ほど前にグランフィールの取り付けをしたディアパソン125M。その後の様子を聞くのにお客様に電話をしました。
「私も電話をしようと思ってました。娘(高校の音楽教師です)が久しぶりにピアノを弾きまして、私は外で聴いていたのですが、それがとても綺麗な音で、あれ?娘こんなにピアノ上手だったかな(笑)と思ったんですよ。それで私(元中学の音楽の先生)も久しぶりに弾いてみたのですが、すごく弾くのが楽しくて、普段何も言わない主人からも『綺麗な音やな。うちのピアノこんな綺麗な音したか?』と言われまして、私も嬉しくてちょっとこれから毎日弾いてみようかと、なんかやる気が湧いてきました。素晴らしいものを着けて頂いてありがとうございました。それを言いたくて電話をしようと思っていたところでした。」とのこと。
すごく嬉しかったです。
着けた直後に弾いていただいたときは、低音側のタッチの重さを言われていたので、実はちょっと気になってました。それでそのことを確かめようと電話をしたのですが、却ってあの重さが心地よい、とのこと。
いやグランフィールすごいですよ。藤井さんはすごいものを発明しました。
その後、娘さんからもメールが。
「町田さん!ピアノが一瞬上手くなった娘です(笑)
私もご連絡しようと思ってました〜!素敵な音にして頂いてありがとうございます😊
普段ゆっくりピアノを弾くことはありませんが、久しぶりに、あ〜ピアノ練習したいな〜と思えた瞬間でした✨
うちのピアノも町田さんにお世話になって、もう30年以上経つでしょうか。いつも丁寧にメンテナンスして頂くおかげで、長い間素敵な音を奏でてくれています。
これからも、我が家のピアノをよろしくお願いいたします🙇♀️」
うれしいですね。